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レボリューションについて
レボリューションは、フィラリア、ノミ・ダニ予防薬で、製薬会社で世界的に有名なファイザー社の製品になります。この薬は、犬、猫どちらにも使用が可能な薬であることや、多くの動物病で幅広く処方されている信頼度の高い薬です。
この薬は、1回の投与でフィラリア、ノミ、ダニの寄生を予防し駆除ができる特徴があります。特に、猫に寄生する耳ダニ(ミミヒゼンダニ)の発症率が高く、猫の飼い主さんが使用されることが多い薬でもあります。
この薬は経口薬ではなく、肩甲骨付近に薬液を垂らすタイプの薬でスポットタイプを採用しています。経口薬だと食べられない、吐き出してしまう犬や猫が多いのに比べ、スポットタイプは犬や猫にストレスを与えず、体に確実に投与でき浸透させることが可能な薬です。
レボリューションの使用方法・使い方について
レボリューションの投与期間は、フィラリア予防、ノミ駆除のために投与する場合は3月から12月の10ヶ月間の期間で月に1回の投与をします。月に1度、季節に関係なく使用ができます。また、室内での飼育の場合は通年投与、12ヶ月毎月の投与を推奨しています。
この薬はスポットタイプのため、投与前にはシャンプーを済ませておくことをおすすめします。被毛や皮膚が乾いたら、被毛をかき分けて皮膚を見えるようにして、皮膚に直接薬液を滴下してあげます。
投与後のシャンプーに関しては、投与後すぐのシャンプーは控えます。目安としては2時間から24時間の時間をおいてからシャンプーや水浴をさせましょう。
レボリューション犬・猫は体重で薬の投与量が異なります。以下に記載します。
体重の分かれ方
●子犬・子猫用・・・2.5kg以下(生後6週以上)2.5kg以下の成犬
●猫用・・・2.6kg~7.5kg(生後8週以上)
●超小型犬・・・2.6kg~5kg
●小型犬・・・5kg~10kg
●中型犬・・・10kg~20kg
●大型犬・・・20kg~40kg
犬は体重に合った薬を投与しましょう。
レボリューションの効果について
レボリューションの有効成分は、新しいマクロライド系駆除薬の「セラメクチン」です。この成分はフィライア幼虫だけでなく、ノミの成虫駆除とノミの卵の孵化の阻害や、ノミ幼虫を死滅させる働きの効果があります。生後6週齢より投与ができ、妊娠中や授乳中の犬や猫でも効果があり、安全性に優れた薬です。
レボリューションが販売される以前は、フィラリア予防薬とノミ・ダニ駆除薬をそれぞれの別の薬で対応し、毎月投与していましたが、この薬が販売されるようになってからは、レボリューション1種の薬の投与ですみます。また、この薬を通年投与することで、フィラリア予防薬の投与の事前検査である血液検査の必要がなくなります。
このようにメリットの高い薬ですが、レボリューションには1つ大きなデメリットがあるのです。この薬はマダニの駆除の効果がありません。マダニは近年、人獣共通の悪影響を起こすことで知られていますが、とても危険な寄生虫です。マダニが多く生息する環境で生活されている飼い主さんの場合はフィラリア予防薬とノミ・ダニ駆除を専門薬での投与を行うと効果が高いとされます。レボリューションをご使用の際はマダニに注意が必要になります。
レボリューションの副作用について
投与したあとに、投与部分に一過性の脱毛を起こす場合があります。また一過性の刺激性が現れることがあります。脱毛や刺激性は自然治癒をしますが、症状の度合いによっては、対処治療をすることがあります。
この薬は他の医薬品やサプリメントと併用が出来ない薬です。投与の際に服用される薬やサプリメントがある場合は獣医師の確認のもと服用の判断をしてください。併用が出来ない薬やサプリメントがある場合があります。
レボリューション投与後の副作用について記載します。
●嘔吐
●激しい下痢
●喘ぎ
●息切れ
●動悸
●食欲喪失
●激しいかゆみ
●蕁麻疹
●筋肉
●筋肉弛緩
投与後にこのような症状が現れた場合は獣医師の診察を受けましょう。
また、投与後に滴下した部分を舐めてしまった場合は、嘔吐やよだれを垂らすなどの副作用が現れることがあります。
投与後に被毛の一部がダマになる、白い粉状のものが出る場合が一時的に起こりますが、これは正常な反応であるため、24時間以内には消失し、効果や安全性に問題はありません。
レボリューションの注意点について
投与後は滴下部分が完全に乾くまで触らないでください。特に投与をしたことを知らない人や小児が滴下部分を触らないように気をつけてください。
耳ダニ(ミミヒゼンダニ)の場合い耳に投与するのは止めてください。また、投与後に耳垢が外耳道から剥がれて出てきます。ペットによっては処置がさらに必要があるため投与後30日後くらいに獣医師の診察をおすすめします。
レボリューション使用の際は獣医師に使用方法や薬の量、または薬のリクスについても確認をしっかりしておきましょう。万が一の対処についても指導を受けておくと安心です。
レボリューションを投与する際は手袋や眼鏡、ゴーグルを着用するなど、徹底した使用を行いましょう。